HMVレコードのアヴァンギャルド担当をされている方(Les archivesを教えてくれた!)からのレコメンドで聴いた一枚。 このアルバムは80年代と90年代の頃のニューエイジやアンビエントサウンドに別の視点を提示する、癒しのムード音楽だと思う。 深いリバーブ処理によるサウンド群が海のように広がる印象を持つM④は、なんだか90年代のニューエイジサウンドのようにも感じるが明らかに新鮮さがある。 森林浴をした時のようなサウンドスケープを展開するM⑥はどこかアートオブノイズのようなアンビエンスを内包している。 また、これはより個人的な感覚だけど、どこまでも続く広い場所の景色が浮かぶM⑦にはOrbitalのHalcyon on and onを初めて聴いた時の感覚があった。 このように過去のサウンド群を想起させるものの、新しさを備えた癒しのアルバムはぜひとも外気浴で聴きたい。外でリラックスしている時のムード音楽だと思う。